令和3年の年頭にあたり、皆さまから旧年中賜りましたご支援、ご協力に対し、厚くお礼を申し上げます。
さて、この度私こと令和2年12月31日付をもって代表理事組合長に就任致しました。私にとりましては身に余る重責ではございますが、精一杯努力をしてまいる所存です。前任者同様にご指導ご鞭撻を賜りますよう、何卒お願い申し上げます。
令和2年は新型コロナウイルスに脅かされた一年となりました。青果物の販売価格も影響を受け、生産者にとって厳しい状況が今なお続いています。
農家の皆さんにとっては農産物価格の低迷、生産資材の高止まりから農業所得が増えないと感じられている方は多いと思います。我が組合の主要品目である甘藷、れんこん、梨、大根については、今後の販売環境、生産状況なども予測して対策を講じなければならないと考えております。
コロナ禍の情勢から、外国農産物が入って青果物の価格を引き下げる事のないように、また、生産資材の供給についても、1円でも安く使える物を提供して、コストの軽減による農家所得の増に繋げたいと念願するところであります。
農業生産現場での課題は多々あると思います。農協としてやれることはすぐやらなければならないと理解しております。
徳長集出荷場の新設等、地域農業発展において欠かせない充実すべき施設の整備をおこない、組合員皆さまの営農に寄与することは、金融面など多角的な視点からのバックアップも含め農協の大きな使命であります。また、労働力不足も喫緊の課題であります。これについては、既に、農福連携事業を進めてはおりますが、さらに、農作業の請負、作業員の派遣、選果場の若い労働力の確保等が自在にできる子会社の設立等も含めて考えていきたいと思っています。
経営的には事業単位(会計単位)の大津支所・松茂支所・直売所の3つの分力を合力にして、組合員に最大の利益を提供し、この地域の農業振興を主題に新たな共生としてこれを発展させていきたいと考えます。
引き続き、組合員皆さまの営農と生活の安定を念頭に、自己改革の実践・経営基盤の充実・内部統制とコンプライアンスの強化等にもしっかりと取り組んでまいりますので、ご理解ご協力の程よろしくお願い申し上げます。
最後になりましたが、組合員の皆さまには本年も変わらぬご支援とご鞭撻をお願い申し上げるとともに、皆さま方のご健勝ご多幸をお祈りして、新年挨拶かたがた組合長就任のご挨拶といたします。
代表理事組合長 佐々木 伸夫