新年あけましておめでとうございます
皆様方におかれましては 新春を晴れ晴れしい気持ちでお迎えのこととお慶び申し上げます
また旧年中は格別のご支援 ご協力を賜り 厚くお礼を申し上げます
さて、令和3年は一昨年に引き続き、新型コロナウイルスに脅かされた一年となりました。上半期は一部地域に緊急事態宣言が発出されたことや、外出自粛の影響から国全体の経済活動も思うようには回復せず、外食需要の減退等を起因とした農産物への影響も多大であり、当農協においても例外ではありませんでした。
下半期にはいり、ワクチン接種が進んだこともあってか新型コロナウイルスの感染状況は落ち着きをみせておりますが、コロナ禍以前の社会に戻るわけではなく、ニューノーマルな社会が今後は定着するものと予想されており、農協もこの社会の変化に対応できなければなりません。コロナ禍がもたらした多様な影響や変化には、「eコマース(電子商取引)の利用加速」や「AIデータ活用による効率化・省力化」「ヒトが密集する都会から、地方への移住増加」等も挙げられ、地方を拠点とする我々にとってチャンスともいえるこの変化を、前向きに検証することで組合員皆様の農業所得増加に貢献したいと考えております。
組合員皆様に貢献すべく今後検討すべきこととして考えられるもののひとつに「アグリサポート事業」があります。農作業の受託や農業経営、人材を農家に派遣する等、農業を経営されている皆様の助けとなるための事業ですが、コロナ禍がきっかけで田園回帰志向を持った若者等をこれにマッチングできれば大きな力になってくれると考えています。
日本全体が大きく変容していく中、当農協としてはあらゆるチャンスを逃さず飛躍の年にしたいと考えております。その飛躍の一助となるのが、現在建設中で本年7月から稼働予定の徳長集出荷場です。効率のよい集荷、出荷を目指し利便性が向上するよう設計されており、これを有効に稼働させることが課題であると認識しております。
また、本年は当農協の農産物直売所えがおの隣接地に建設がすすんでいる『道の駅くるくるなると』も開業する予定です。皆様のご支援ご協力のおかげで農産物直売所えがおの運営は順調ですが、今後は更なる高みを目指して努力していかねばならないと考えています。
家で素材を調理して食べる“内食”、調理されたものを購入して食べる“中食”が注目される昨今、一般消費者へ向けて当農協特産品の食べ方の提案を行うなど、これまで以上に積極的な広報活動をおこない、地域とともにある直売所えがおの存在を強くアピールしていきます。
当農協ないし農業をとりまく環境には課題が山積しており、社会情勢等の変化も著しい昨今ではございますが、本年も組合員・利用者への貢献を念頭に置いた事業展開に努め、地域に愛され皆様に頼りにしていただける農協を目指します。
最後になりましたが、組合員、関係者の皆様には本年も変わらぬご支援とご鞭撻をお願い申し上げるとともに、皆様方のご健勝ご多幸をお祈り申し上げます。
代表理事組合長 佐々木 伸夫